月のきれいな日

 

遅い時間だけれど、コンビニに行こうと思ってアパートを出た。道路にでる階段に花びらを見つけて、いつの間にか桜が咲いていたのだと気がついた。すぐ近くにある神社には、参道のわきに桜の木が植わっている。街灯のせいでたくさんの花の影が浮かび上がって、すぐに目をそむけた。桜はきれいだけれど、ときどき恐ろしく感じる。私は葉桜の方がやさしい感じがして好きだ。

 

『欅って、書けない?』2018年4月15日の回で、メンバーが歌っていた「生まれてはじめて~オダナナ大好き!Ver.~」が好きだった。VTRを見て「感動しちゃった」と泣きだした志田さんのそばで、「繊細だから、心が」と言ったふーちゃんの声はなぜかはっきり聞こえた。最初は笑ってVTRを見ていたおださんがせきを切ったように泣いて、「嬉しかったです」とこたえていた。見ていてすこし涙がでた。あるとき、光が強まるほど影がはっきりとするように、たくさんの人が関わっているこの社会では善意だけでなく悪意も大きいことを感じさせられる。せんさいな精神は、私たちには笑っているように見えるその人のずっとずっと深く、暗闇のなかにあるのかもしれない。うれしかったこと、ずっと苦しいのかもしれないこと。あなただけの出来事、その気持ちを私は知りようもない。それでもこの日記を読んでくれているあなたに、かすかでも光がみつかるといいなと思った。いまここの現実に、かたちあるものとして。

 

GANG PARADEの月ノウサギ*1さんが、自分の笑顔がほんの少しだけ好きになりました、とTwitter に書いていて嬉しかった。